きるりん王国はてな支部

ポケモンとかについてのブログです

2018年オフ総括

まだ双剣杯への参加が残ってはいるが、簡単に一年を振り返ってみたいと思う。


今年はこれまでで一番オフに参加した年だった。思えば 2、3 年前のシングル厨に参加して以来、昨年冬のへべれけオフまで全くオフに参加していなかったのである。折角南国から雪国を経て関東に出てきたにも関わらず、もったいないことをしたなと思う。
来年は今年以上に(気力と体力が続く限り)様々なオフに参加してみたい。また予選抜けの経験が一度しかないので、いい加減予選抜けセカンド処女を脱したい所存。

 


(以下、参加したオフと雑記)


・8 月 カンポケ
2、3 年ぶりの対戦オフ参加。結果はギリ勝ち越しかトントンだったと思う。決勝の熱いバトルを手越祐也オタクと最前列で観戦しモチベが急上昇した。(長くは続かなかった)
飛び入りで二次会にも参加させてもらう。とても楽しかった。

 

・9 月 ガバオフ
関西旅行の間にポケモンオフを挟むオタク。
とりあえず前日のユニバではしゃぐ26歳OLのツインテールみとけよみとけよ~~。

 

ミニオンの「何だお前」みたいな顔好き)


結果は 5-4。ビルドランドが刺さっているかと思ったが特にそんなことは無かった。
試合前にいいね爆弾魔アカギぽけと遭遇。普通のイケメンだったから逆に怖さが増した。三流ホストみたいやろ?(もぐらちゃん談)

 

・11 月 へべれけオフ
見学で参加。とりあえずいろんな人とたくさんお話できて楽しかった。前半までは楽しく交流していたが途中謎の日本酒一気が入って以降記憶が曖昧である。ゆちぽんをはじめとする 4 人の犠牲者にキスをかました直後ダウンしタクシー輸送され帰宅。
何度目の反省になるか分からないけれど、人に迷惑をかける飲み方はもうしません…。
てかまじで日本酒飲ませた人誰?(飲んだのはお前)


・12 月 カンポケ
結果は 4-4。プレイングはいつも通り浅すぎて萎える。そして相変わらずクチートはすぐ死ぬ。
かつてのリスナーの方が話しかけてくれて舞い上がる姫だった。お互い 6 世代の亡霊パを使用しお互い中途半端な結果に終わっていて面白かった。
空き時間にFさん、なぴまるちゃんからアドバイスをもらいつつスターターデッキでポケカデビュー。ドローコストがやたら低いことに興奮するシャドバガイジ。雷のサンダースデッキで武田の一般超デッキをボコボコにして優勝した。
二次会のパセラ、交流しやすく個人的にとてもよかったと思う。


・番外 宅飲みオフ
へべれけオフ前日にやったオフという名の飲み会。レンタルスペースにお酒などゲームなどを持ち込んでわいわいやるなどした。
こちらもとても楽しかったので、次回もめっちゃ開催するやで~w

 


以上、肝心の対戦結果はどれも振るわないが、たくさんの方と交流でき、とても充実した一年だった。
人見知り、何かと気にし過ぎる性格のためこれまでオフにおけるポケモン勢との関わりは希薄であったが、勇気を出していろんな場に出て行って良かったと思う。
各オフ運営の方々、また仲良くして下さった方々、改めてありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願いします。

 

関西旅行雑記

9月15日~17日の3連休は関西に遠征していた。

 

1日目 ユニバ

楽しい!ミニオンかわいい!ハリポタ作りこみ凄い!入場だけで17000円!(エクスプレスパスを入場料込みと勘違いするS級ミス)

ハロウィンゾンビ、わりと本気目に襲ってきた。

 

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こわい。

 

ちなみに夜はエキサイティングシティ西成に宿泊(してしまった)。駅を出てすぐノーヘル2ケツの男性2人に「捕まんなよ~!」と笑顔で手を振る女性に遭遇。また、非常に盛況していた居酒屋が朝の9時でも同じ状況だったのが印象的だった。

 

噂通りジュースが安い。

 

2日目 ガバオフ

結果は5-4で予選落ち。勝てた試合はほぼ乱数耐えだけど負けた試合は立ち回り浅すぎた。後クチート出した試合全部負けた。精進します。

ちゃんとした友達がいないのでお昼は一人で食べるなどした。ガチンコボッチオフ。知り合いなどにはたくさん挨拶できた。ありがとうございました。

夜はポケモン関係ない友達と飲んでたこ焼き食べてカラオケ行った。大阪ごはんうまいしジャンカラめちゃ安い。

 

3日目

3日目は奈良へ。かねてより見たいと思っていた阿修羅像を目的として行ったのだが阿修羅像よりも薬師如来像の方に圧倒された。なんて言うか絶対勝てない。マジパワー。

ナチュラルに鹿だらけ。鹿は普通に道路を横断していた。小鹿ちゃんはかわいいのに大人の鹿狂暴。奈良公園でやっていた食のイベント?も鹿の餌食になっていた。

 

 

あっという間の3連休だった。また遊びに行きたい。

 

劇場版ポケットモンスターみんなの物語 カガチが大人の心を揺さぶる理由について

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※ネタバレ注意

 

劇場版ポケットモンスター みんなの物語」もう既にご覧になった方も多いのではないだろうか。劇場版第21作目となる今作ではサトシの他に4人の主人公がおり、それぞれが抱えている「弱さ」をポケモンたちと一緒に克服していくという感動のストーリーとなっている。各キャラクターたちのエピソードはそれぞれが胸を打つ物語であるが、本記事では、メインキャラクターの一人、カガチについて詳しく記述していきたいと思う。

 

カガチは、自分を良く見せるための嘘がやめられない中年の男性である。口はそこそこ達者で、街中で演説をすれば拍手を貰える。しかしその演説もどこか薄っぺらく、内容はやはり嘘にまみれている。カガチは姪のリリィに対して凄いポケモンを持っていると嘘をつき、リサに対してポケモンの生息地について嘘をつき、あらゆるシーンで胡散臭い発言を繰り返すのである。

 

カガチについて印象的なシーンは二つある。一つは、ポケモンゲットレースのシーンだ。(ここでもカガチは実力ではなく、トリトに隠れて協力してもらうという嘘をついている)カガチは周りの木に擬態しつつゴルダックから逃げまどうウソッキーを見つけるのだが、カガチは手持ちのヒトデマン(これもトリトのもの)で弱点をつけるウソッキーではなく、何故かゴルダックの方を捕まえる。そして戸惑うウソッキーに対し「嘘ばかりついているとクセになるぞ」と一言声をかけると、その場から去っていく。これはまさしく自分自身に向けた言葉であり、既に嘘をつくことがクセに“なってしまっている”ことへの諦念と捉えることができる。ウソッキーはこれ以降カガチに懐き、後をついてくるようになるが、カガチはウソッキーを邪険に扱う。岩タイプのポケモンでありながら木に擬態し、まるで草タイプのポケモンであるかのように生きるウソッキーは、カガチにとっては自分の生き方を見せ付けられているような存在だったのだろう。

 

二つ目は、トリトが研究発表の際、誤ってゲットレースでカガチに協力しているときの映像を流してしまったシーンだ。それを見て焦ったカガチは、モンスターボールを落としてしまう。落ちた衝撃で開いたモンスターボールからは何も出てこない。中身はか空っぽだ。それを見たリリィは、「おじさん、嘘ついてたの?おじさんなんてだいっきらい!」と言い放つのである。

ところでこの「空のモンスターボール」だが、カガチがリサと出会うシーンとの対比が印象的である。リサもカガチと同じく空のモンスターボールを落としてしまうのだが、両者には決定的な違いがある。高校生のリサは、これから初めてポケモンを捕まえにいくところである。そこには未来があり、希望がある。だが中年のカガチの場合はどうだろうか。カガチには「今」しかない。今をどうごまかすか、今をどう切り抜けるか、劇中前半のカガチは、ただそれだけを第一に動いている。だからこそカガチの「空のモンスターボール」からは、カガチの空虚さ、やるせなさが強く浮かび上がるのである。カガチはその後、モンスターボールを駅のゴミ箱に捨て去る。虚構が剥がれ落ちた以上、全て無意味であるとでも言うように。

 

本作の主人公たちの中で、カガチの物語は一番大人の共感を誘うものではないかと思う。誰だって他人からよく思われたい、注目されたいという思いを持っている。そのために小さな嘘をついてしまうことなど、誰しも一度は経験があるのではないだろうか。そうして大人になってしまい、ただその場その場をうまくごまかすことで何とか生きている。カガチはいわゆる駄目な大人で、同時にどこにでもいる普通の大人なのである。

だがそんなカガチも、劇中でウソッキーと出会い、また愛する姪を救うため、自分を変えようと立ち上がる。もういい大人で、そして駄目な大人のカガチの物語に、同じくいい大人で駄目な大人の私は、強く心を揺さぶられるのである。

 

カガチがゴミ箱に投げ入れた空のモンスターボールは、健気にカガチを慕い続けたウソッキーの手によって再びカガチの元に戻る。ゴミにまみれてボロボロのモンスターボールは、しかし、もう空ではないのだ。